アガロースゲルを用い、金属型と半導体型の単層カーボンナノチューブの簡便な分離に成功 凍結-解凍して搾るだけなので、低コスト化や大型化が容易 金属型・半導体型カーボンナノチューブそれぞれの利点を活かした産業化への道が開ける 独立行政法人 産業技術総合研究所【理事長 吉川 弘之】(以下「産総研」という)ナノテクノロジー研究部門【研究部門長 南 信次】自己組織エレクトロニクスグループ 片浦 弘道 研究グループ長、田中 丈士 研究員は、アガロースゲルを用いて、単層カーボンナノチューブ(SWCNT)を金属型SWCNTと半導体型SWCNTに分離する非常に簡便な方法を開発した。 SWCNTを合成すると、金属型と半導体型が1:2の混合物になり、電気的な応用のためには金属型と半導体型に分離しなければならないが、これまで分離は容易ではなかった。 2008年2月に産総研は、アガロースゲル電気泳動法により金属型と