大竹香織さん(仮名・35歳)夫/子供1人 「日本から避難したはずが世界最大の原発施設建設中のインド南部へと近づく悲しき一家!」 3歳になる息子の内部被曝を恐れるあまり、インドに移住してしまった家族がいる。移住先を決めた理由を「日本から遠い国だから」と話すのは大竹香織さんだ。 「東京に住んでいたんですが、放射能が怖くて、家族で私の実家がある長野県長野市に避難しました。それでもやっぱり心配だったので、夫も仕事を辞めて一家全員でインドまで移住することを決めたんです」 福島第一原発から東京都心までの直線距離は約220kmで、長野なら約265km。さほど変わらない距離を避難するならば、インドまで避難したのは正解だ。 「子供のことを考えて、ムンバイから暖かい気候の南部に移動するつもりです。ケララのほうに行こうかと思ってます」 ここで、何よりも大竹さん一家は大いなる矛盾に気づいていない。