検波方式について 高橋 和也 同期検波 送信された変調信号を復調するためには、位相検波するための 基準となる位相の信号との比較を行うことによって復調することが出来る。 ここで変調された信号からこれに同期した一定位相の信号を抽出し (これを搬送波再生という)、これを基準位相信号として 復調する方式を同期検波という。 伝送路を通って受信された変調信号には歪みや雑音が含まれているので、 それらを取り除いた搬送波再生を行う。 このような同期検波を行なうためには、基準位相信号を 受信側で発生させる必要がある。 ここではその一例をあげる。 2-PSK波において変調信号を受信したら、 入力信号の周波数を2逓倍し帯域通過フィルタで雑音部分を取り除き、 周波数分周回路によって1/2にすることによって再生搬送波が再生される。 数式を用いると2-PSK波の送信信号s(t)は搬送周波数を fcとすれば、