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ブックマーク / tukinoha.hatenablog.com (7)

  • 『まなびストレート』―「まなび」は何を語り、僕たちはなぜ「まなび」を語るのか― - tukinoha’s blog

    今回は『がくえんゆーとぴあ まなびストレート!』を通して、作品に用いられる「言葉」、作品を語る「言葉」について考えてみたいと思います。 「言葉」には様々なジャンルがあります。親しい友人と話すとき、会社の上司と話すとき、それぞれの状況で僕たちの「言葉」は語彙もイントネーションも一変することでしょう。 そのため、僕たちは様々なジャンルの言葉を「違うもの」として認識します。「モノローグ(独白)」と「対話」、「丁寧な言葉」と「フランクな言葉」は全く違うものである、という風に。この認識は、ある意味では正しいでしょう。しかし、その一方で僕たちを縛る制約ともなります。「敬語は偉い人に向けて使うものである」「フランクな言葉は友人に向けるものである」と。 今回取り上げる『まなびストレート』においても、それは例外ではありません。主人公の天宮学美を例にとっても、全校生徒の前で話すとき、親しい友人たちと話すときで

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  • 『とらドラ!』についての雑感 - tukinoha’s blog

    とらドラ! Scene1(初回限定版) [DVD] 出版社/メーカー: キングレコード発売日: 2009/01/21メディア: DVD購入: 7人 クリック: 25回この商品を含むブログ (124件) を見る視聴者にストレスを感じさせること無く「青春の痛み」も「恋愛の苦さ」も、ついでに「性の匂い」も感じさせようという、非常によく出来た(そして都合の良い)物語。よく出来てはいるのでしょうが、完全に最適化されているため、画面から緊張感を受け取ることはなく、恥ずかしさに耐えられなくなると視線を逸らしてしまうカメラワークの堪え性のなさだけが印象に残ります。 大河が北村に告白する瞬間も、竜児が大河を名前で呼ぶ瞬間も、カメラはさっと「話を聞く側」「名前を呼ばれる側」の方へと振り向いてしまう。言い換えるなら、視聴者の関心を常に「何かを受け取る側」へと向けることで、他者へと向き合うことの重さを回避している

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  • 『沙耶の唄』に関する雑感 - tukinoha’s blog

    困った。すごくエロい。 沙耶の唄 出版社/メーカー: ニトロプラス発売日: 2003/12/26メディア: CD-ROM購入: 15人 クリック: 93回この商品を含むブログ (29件) を見るエロゲがエロいというのは大変結構なことなんですが、それをエロいと感じる自分の業の深さが何というか。 何もかも、僕と沙耶だけの問題なんだ。いまさら世間体なんて気にする柄でもあるまい。 主人公にこんなことを言わせていますが、そう、確かにその通り。抱きしめた美少女が単なる幻想の塊であったとしても、それを哀れむことに大した意味はありません。 ただ、それをエロゲでやるのは、とても皮肉。 なんと邪な、おぞましい沙耶。 人は彼女を恐怖するだろう。忌み嫌うことだろう。そんな沙耶の邪悪さが、いま僕は愛おしくてたまらない。 沙耶が瑶にした仕打ちの残酷さ。その邪悪さのなんと人間的なことか。 姿形がどうあろうと、その魂の形

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  • 『しゅごキャラ!』第40話「りま!こころのアンロック!」に関する雑感 - tukinoha’s blog

    しゅごキャラ! アミュレットBOX2 [DVD] 出版社/メーカー: ポニーキャニオン発売日: 2008/08/20メディア: DVD クリック: 62回この商品を含むブログ (42件) を見る以前取り上げた第32話は素晴らしい内容でしたが、同じく真城りまが主役の今回もかなりの出来でした。モンスターペアレントという旬の話題を取り入れた物語はもちろん、りま様のウルウルした瞳の愛らしさと言ったら。もはや、りま様は神すなわちゴッドであると言っても過言ではありません(意味不明)。そんな冗談はさておき、とりあえず、りま様が出ていない場面から気になったところを取り上げてみましょう。 前回の記事でも書きましたが、『しゅごキャラ!』では重要な場面において上のような、強くコード化された構図が現れます。消失線とキャラクタの陰影によって、画面全体の構成的、複合的な印象を強めています。ほとんどの作品と同じく『しゅ

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    n_euler666
    n_euler666 2008/07/18
    「お迎えがなくったって、ひとりで帰れる。家の中に閉じ込めようとしないで。この家の外にだって、私の……私の世界がある!」/ああ,かわいいよりま
  • エロゲという表現手段に対するひとつの答え:『ef - the latter tale.』について - tukinoha’s blog

    ef - the latter tale. 出版社/メーカー: minori発売日: 2008/05/30メディア: DVD購入: 7人 クリック: 157回この商品を含むブログ (45件) を見る5つの物語によって構成されたminoriの『ef - a fairy tale of the two.』。そのうちの第1・2章を収録した前編『ef - the first tale.』が発売されたのは一昨年の12月のことでした。 第1章では少年とふたりの少女との三角関係を、第2章ではその三角関係に敗れた少女が立ち直るまでの過程を、他に例を見ないストイックさで淡々と描くその作風に対しては、キャッチィな展開に慣れたユーザから少なからず「つまらない」「退屈だ」という批判の声が上がったことは事実です。しかし、主人公とヒロインという「1対1」の関係がハッピーエンドに至るまでの過程を描くことに力点を置いてき

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    n_euler666
    n_euler666 2008/06/11
    未だにループばっかりやってるのかね?まぁいいけど/ふむ・・・
  • 『ef - the latter tale.』デモムービーの分解と批評 - tukinoha’s blog

    追記:ゲームの総評はこちらです。 昨日も書きましたが、minoriの新作、そして新海誠の新作である『ef - the latter tale.』のデモムービーが公開されました。 minoriの公式サイトから高画質版をダウンロードすることが出来ますが、公開初日の昨日は回線が混雑していたせいか、あるいは光の神様の機嫌を損ねたせいか僕には出来ず、結局きょうの朝6時に起きてアクセス。あっというまに終わりました。 これからその高画質版をもとに映像の分解と批評を試みます。しかし、いかんせんカット数が3分弱の映像とは思えないほど多いので、気になった部分だけを重点的に。あと、僕と似たような境遇の方のためにyoutubeに公式アップロードされたものを張っておきますが、ぜひ頑張って高画質版を入手してください。 1.おおまかなストーリィ 面倒だったら読み飛ばしても良い部分。シーンの分け方は割と適当です。 シーン

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  • tukinohaの絶対ブログ領域

    嵯峨隆『頭山満』を読了。アマゾンレビューで「古い金庫の立派な鍵を開けたら中身は空っぽだった、ということを確認した気分」と書かれた方がいますが、まったく同感です。竹内好はかつて「侵略を憎むあまり、侵略という形を通じてあらわされるアジア連帯感までを否定するのは、湯といっしょに赤ん坊まで流してしまわないかをおそれる」という危うい表現でアジア主義の重要性を指摘しましたが、こうした言葉が我々の思考を喚起する力も、すっかり弱くなったように思われます。 頭山満によって代表される「アジア主義」が輝きをもって受け取られた時代は戦後にも確かに存在していました。戦時中の「大東亜共栄圏」とは異なるアジア連帯の可能性は存在していたのであり、日が軍事力の代わりに経済力によってアジアを支配しようとしている現在(70~80年代のこと)こそアジア主義を学ぶ必要があるのだ、云々。しかしそうしたアジア主義の輝きは色あせ、とう

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