非正規を廃止して正規職員ばかりにしたら、日本の給料は上がるという意見をたまに見るが、いやいやそうではないだろうという記事。 mainichi.jp 地方のように良質な雇用が少ないところでは公務員は最大の雇用先だ。学会で非正規公務員の実態を報告し、正規に切り替えるべきだと指摘したところ、ある地方国立大学の教員が「そんなことをしたらうちの学生があぶれる」と発言した。 ある大学では学生から「今いる非正規公務員を正規にしたら私は就職できなくなる」と言われたこともある。 なるほどね、という発想の転換である。 低賃金労働者をいかに作り出すか、というスクリプトが非正規そのもののからくりだ。正規職員自体が高度成長期の、仕事がありあまるとともに国全体が膨張していく時代の産物だからだ。皆が富を分け合い、皆が日々成長していく前提じゃないと、とても維持できない。いつまでも成長が続いていくんだというバブル期の盲信が