第62回 「年金」が参院選最大の争点となることの代償 政治アナリスト 花岡 信昭氏 2007年6月7日 公的年金の納付記録5000万件の未処理問題が、参院選の最大の争点として位置づけられることになった。確かに由々しき問題で、これによって安倍内閣の支持率急落という事態も招いた。だが、国民投票法の成立で憲法改正が現実の政治課題となり、とりわけ9条にからむ集団的自衛権の見直しが年内にも行われようとしているとき、この実態はあまりに寂しくはないか。 年金の未処理5000万件は民主党が追及してきた問題で、実は2月中旬に明らかにされていた。それが、社会保険庁改革法案の衆院採決を前に政治テーマとして急浮上した。その背景に改革法案を葬ろうとする何らかの政治的意図が働いたと見る向きは永田町に少なくない。 安倍内閣の支持率急落は5月28日付の日経、毎日両紙からスタートした。松岡利勝農水相の自殺が28日
陸上自衛隊の情報保全隊が日常的に国民監視活動を展開していた問題で、日本共産党の緒方靖夫参院議員は七日、外交防衛委員会で「情報保全隊の活動は、憲法が保障する集会、結社、表現の自由を侵す」と指摘し、久間章生防衛相に対しすべての資料の公開を求めました。久間防衛相は情報収集の事実は認めましたが、「情報を収集することは決して悪いことではない」などと正当化する答弁に終始しました。 緒方氏が「(情報保全隊は)政党や市民団体、個人を調査するというこの種の活動をやってきたのか」とただしたのに対し、久間防衛相は「自衛隊の行動に対しては、さまざまな賛成、反対があるので、絶えず情報収集は行っている」と答弁。「(集会など)公開の場に出かけて事実を把握しており、法に触れることではない」と述べました。 今回の文書について緒方氏は、自衛隊の内部文書であることを確認するよう迫りましたが、久間防衛相は「私はつまびらかにできな
5月31日に開催されたGoogle Developer Day 2007で発表され、一気に話題をさらった「Google Gears」。本稿では、そのGoogle Gearsを技術的な観点から解説したうえで、同アプリケーションを使用した簡単なサンプルをご紹介し、その魅力に迫ってみたい。なお、Google Gearsの概要については、「Google Gearsを組み込んだGoogle Readerを使ってみよう」を参照してほしい。 Google Gearsが提供するもの Google Gears(以下、Gears)は、Webアプリケーションのオフライン使用を可能にする技術である。ただし、オフラインには様々な課題がある。セキュリティ上、ローカルマシン上で好き勝手にファイルを操作したり、読みだしたりすることは許されない。アプリケーションのページをキャッシュしておくことと、アプリケーションが使用する
Google Gearsをおさらい 5月31日のGoogle Developer Dayで発表された新技術「Google Gears(以下、Gears)」。皆さんは既にお試しになっただろうか。ブラウザのプラグインというかたちでまったく新しいJavaScriptのAPIを提供するという発想に、今や世界中のギーク達が魅了されており、その可能性を追求すべく各地で熱心な研究が続けられている。 Gearsについて軽く触れておくと、Gearsの実体はIE(Microsoft Internet Explorer)、Firefoxで動作するブラウザのプラグインだ(将来的にはMac OS XのSafariもサポートされる)。以下のようなJavaScript APIを提供し、オフラインでも動作するWebアプリケーションの構築をサポートする。 ローカルサーバ - Webページに関する様々なリソース(HTML、J
中国で「乳もみ」と「乳母」という「乳房」に関連した職業が注目を浴びている。この2つの職業は決して新しいものではないが、中国社会の変化を如実に示している。 昭和30年代までは日本でもあった職業 筆者が小学校に入学したのは1955(昭和30)年であった。もう50年以上も昔のことだが、今でも鮮明に覚えていることの1つに「乳もみ」という言葉がある。小学1年生の時に同級生となったS君は、父の会社の家族寮に有った我が家に近い借家に住んでいた。このS君の家に「乳もみ」という木製の看板が掛かっていたのである。「乳もみ」とは何か?これは小学1年生の筆者にとって素朴な疑問であった。「乳」といえば「おっぱい」であることは知っていたので、何となく照れくさく、肝心のS君を含めて誰にも聞けなかった。 S君の父親は盲人だったようで、当時の盲人たちがそうであったように、濃い青色の丸レンズの眼鏡を掛けていた。その盲目の父親
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