先月号で櫻井よしこが指摘している通り、有森裕子とガブリエル・ウィルソンの結婚をめぐるマス・メディアの騒ぎは、むしろ日本社会の性意識の遅れを露呈することになった。人間の性的指向は多様であり、ゲイだからといって異常ということはないし、女性と結婚するのが珍しいわけでもない。そんなことはもはや常識だ。また、そう考えたからこそ、有森裕子やその家族は相手がゲイだ(った)ということを知りながら結婚に踏み切ったのであり、ガブリエル・ウィルソン自身も記者会見の場で自らゲイだ(った)ということを明らかにしたのである。その発言に飛びついて「スポーツに没頭して男を知らない女がゲイにだまされた」というような下劣な騒ぎかたをした日本のマス・メディアの時代錯誤には、唖然とするほかない。 だが、事はマス・メディアだけの問題ではなさそうだ。三島由紀夫との同性愛関係を私小説的に綴った福島次郎の『三島由紀夫 剣と寒紅』が、三島
テレビの地上デジタル(地デジ)完全移行が来年7月に迫る中、地デジ対応テレビやチューナーなど受信機の都道府県別普及率は、長崎、鹿児島がともに86.1%で、沖縄の78.9%に次いで低かったことが総務省の調査で分かった。離島や半島、山間部などの受信困難地域を抱え、中継局の整備が遅れていることも影響しているとみられ、両県の放送事業者は急遽(きゅうきょ)、ミニ番組を放映して普及を促すことにしている。 総務省が今年9月に行った調査によると、全国平均の地デジ受信機普及率は90.3%。一方、九州・山口の地域は、福岡91.8%▽佐賀87.7%▽長崎86.1%▽熊本91.7%▽大分92%▽宮崎90.3%▽鹿児島86.1%▽山口90.8%。 長崎県では「長崎では地デジ放送開始が平成18年からで都市部に比べて遅かった。離島・半島を中心に、まだ地デジが見られない地域が多いことも普及が遅れている原因のひとつ」(情報政
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