表 1 血液型と抗原、抗体の関係 さて、ABO式の血液型について基本的なことはだいたいわかっていただけたかと思います。これを踏まえて、次に一体誰が血液型と性格の関連性を主張し始めたのかについて少し触れてみようと思います。 (参照:http://abo1.web.fc2.com/history/history.html) 時は1916年(大正5年)。血液型の発見に大きく沸き、研究も盛んに行われていたヨーロッパ医学界、そんな中、当時医学の最先端とも言われたドイツに留学したこともある一人の医師がある論文を発表しました。この論文こそが日本で最初に血液型と性格の関係についてふれた論文であり、これを発表した医師は原来復(はらきまた)という人物です。この論文では確かに、血液型と性格の関連性についてふれてはいますが、特に断定的に肯定するような内容ではないということに注意していただきたいと思います。以下論文