以下、ぼくが先月某ゼミで発表した論文草稿の一部をそのまま掲載します。 で、読んでいただければわかるように、ルーマンのconfidence概念の理解が、ぼくと酒井さんではだいぶ異なっています>id:contractio:20040213#p1 ルーマンフォーラムでの「確信という訳語はまずい」という議論はもちろん知っていたのですが、「FCT」論文を訳していて、どうもその議論自体がルーマンの意図とは違っているのではないかと感じたので、シカッティングを決め込みました。 うー、とりあえずこんな感じです。 2. 信頼 信頼とは何か?ルーマンは「人間は,世界の法外な複雑性(未規定性)に,無媒介で直面することはできない」(Luhmann 1973=1990: 1-2)と述べる.この未規定性という問題状況が,ここで準拠されているものだ.「なんの信頼も抱きえないならば,人は朝に寝床を離れることさえできまい」(