東京都区部でも若年人口が大幅に減少していることをご存知でしょうか? 周知のとおり、東京都区部には多くの人が地方から転入しています。2016年の、東京都区部への転入超過数は5万7千人でした(図表-1)。2015年と比べると若干の減少となりましたが、高水準での純流入が続いており、特に、若年層の15~29歳(日本人のみ)では7万8千人という大幅な転入超過となっています。 大幅な若年人口の純流入が続いている東京都区部は、全国で最も求人倍率が高く人手不足が最も深刻な地域のひとつです1。若年層の人手不足の理由のひとつに、全国の各地と同様、東京都区部においても若年人口の減少が続いていることがあげられるのではないでしょうか。 1970年から2015年の45年間に、東京都区部の総人口は+4.9%増加しましたが、若年層の15~29歳では▲52.3%の減少となっています(図表-2)。特に20~24歳では▲63.