アメリカは、各国に先駆けて人類で初めて第二次世界大戦中に核兵器を開発した国である。マンハッタン計画の一環として、カナダ及びイギリスと協力しながら、ナチス・ドイツの脅威から逃れてきた亡命ユダヤ人を中心として原子爆弾の開発を行なった。1945年にはトリニティ実験として人類初の核実験を実施[12]し、日本の広島および長崎では実際に兵器として使用した。現在においても、実戦で兵器として市街地にて核を使用し、民間人を大量虐殺したのはアメリカのみである。 アメリカは、ソ連が1949年に核を保有するまで唯一の核保有国であった。また、アメリカは世界初の水素爆弾開発国でもある。1952年には「アイヴィー・マイク」と称する水爆実験[13]を、1954年には実戦配備しうる小型の水爆を完成させた。冷戦期間中を通じて、アメリカは核兵器の近代化と保有数の拡大に努めてきたが、1992年以降は新規の核兵器の配備を行なってい