ミャンマーのラカイン州に居住するいわゆるロヒンギャ(ミャンマー国内ではベンガリーズと呼ばれる)住民は、不幸にして7年前の騒乱でバングラデシュのコックスバザールに避難せざるを得なかった。その人数70万とも100万ともいわれている。主に国際機関を中心に懸命の人道支援活動を行っており、日本政府も多額の支援を行っている。しかし、ウクライナ問題、イスラエルとハマスの戦闘以来、ロヒンギャ問題に対する国際社会の関心は低下しつつある。 コックスバザールの難民キャンプの出生率は高く、人口増加率は3.71%にも上り、年間3万人以上の新生児が誕生している。地元住民とのトラブルも頻発するのみならず、7年間にわたる希望のない生活は彼らの心を荒んだものにしている。日本財団では、ミャンマー語で読み書きのできない子ども達に2020年から200万ドルの費用で、203棟の学習センターを建設・改修したほか、16000人の児童、
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