ロイター写真部 Luke MacGregor 天文学の知識もほとんどなく、携帯電話のアプリの助けを借りただけの状態で、巨大五輪マークと月を同時にとらえる3日間の挑戦が始まった。このマークは、ロンドン五輪に合わせて観光名所のタワーブリッジに掲げられているもの。それを見て、満月が五輪マークに直角に交差する瞬間が訪れるはずだと思いついた。 1日目──。五輪マークがよく見えるロンドン橋上の「完璧な」スポットを決め、アプリの情報を頼りに月が昇るのを待った。だが、上空はあいにくの曇り空。月はアプリが示す月の出時刻から約10分後に姿を現したが、橋の右側にずれてしまった。月は空を横切るように移動すると思っていたため、垂直に昇るとは考えてもみなかった。計算が間違っており、完全に見当違いの場所にいた。 その後、重たい400ミリレンズ付きカメラをセットした三脚や、その他の道具を抱えながら橋を降り、月と五輪マー