関連トピックス地震湯らっくすマラソンのコースとなっている「熱海ビーチライン」=静岡県熱海市伊豆山 静岡県熱海市が毎年3月に開いている「熱海湯らっくすマラソン」(市など主催)を、来年は中止することが13日、市への取材で分かった。相模湾の海岸沿いを走るため、心配される「神奈川県西部地震」などが起きれば津波から参加者を守れないと判断したという。 同マラソンは1985年に始まった。海岸沿いの「熱海ビーチライン」(標高約7メートル)を主に走り、2キロから12キロまで四つの部に今年は約3200人が参加した。 このうち、約2千人が参加し、約6キロを折り返す12キロの部は、コース内に高台への避難路は3カ所しかなく、それぞれ1.2〜1.9キロの間隔で離れている。市は今年の大会に職員を配置し、万が一の時には参加者を誘導する態勢を取ったが、大会後、市職員から「安全確保が難しい」との声が上がり、中止を決めた