バーゲニング・パワー(英: Bargaining power)とは、2者以上の関係者が交渉・折衝を行う場合におけるそれぞれへの対抗力を指す。総称して交渉力ともいい、取引上は売り手、買い手のいずれにも用いられる。購買力とは異なる。 マイケル・ポーターのファイブフォース分析(5F分析)といったフレームワークに組み込まれ、特定の市場の中での意思決定を明確化するための切り口として広まった概念である[1]。 バーゲニング・パワーが買い手側の持つ影響力として使われる場合は、市場優位性がある企業が納入業者から商品を安値で仕入れることが可能となる力関係を指す。この場合、買手パワー、バイヤー・パワーなどとも言う。買い手側がM&Aなどによる規模拡大に伴って市場において優越的地位を得ることで、より強力な交渉力を得ることに起因する。この結果、買い手側企業は仕入価格や契約の柔軟性を持たせるなど、サプライヤーに対する