広島市の市立中学校で3年の男子生徒(15)が、同級生(15)を胴上げした後に腰を蹴って骨折させたとされる傷害事件で、逮捕された男子生徒が「(同級生の)声が小さかったのでいらついた」と容疑を認める供述をしていることがわかった。 広島県警の発表では、男子生徒は6月22日の昼休み中、級友数人と同級生を胴上げし、落ちてきたところを膝蹴りして重傷を負わせた疑いで、今月8日に逮捕された。 当初は「胴上げも、膝蹴りもしていない」と否認していたという。 県警は10日、男子生徒を地検に送検した。 事件があった中学校では12日に臨時保護者会を開くことを決めた。全校生徒の保護者が対象で、6月22日以降の対応などを説明する。生徒に対しては夏休み中に臨時登校日を設けて事実関係を話すほか、「いじめに遭ったことはないか」「いじめを見たことがないか」などと尋ねるアンケートを実施する予定にしている。