東京電力福島第一原子力発電所で、事故対応の指揮を執った吉田昌郎前所長のインタビュー映像が福島市で開かれたシンポジウムで上映されました。この映像は、長野県にある出版社が11日福島市で開いたシンポジウムで上映するため、先月10日に東京都内で撮影しました。 吉田前所長ははじめに「福島の地元の方にご迷惑をおかけしています」と陳謝したあと、事故発生直後の状況や心境をおよそ30分間にわたって、語っています。 この中で、最も衝撃的なこととして、3号機の水素爆発を挙げ、「自分や作業員も含めて死んでいてもおかしくない状況だった。がれきが飛んできて最初、数十人が行方不明になった。10人くらいが死んだかもしれないと思った」などと述べました。 また、第一原発の今後について、「事故責任の追及も大事だが、日本だけでなく、世界の知見を集めてより安定化させることが一番求められていると思う。それが地元の人たちにとって