福岡県立高校に通う男子生徒が、同級生へのいじめを理由に学校から受けた停学などの処分は重すぎるとして、県を相手取り停学とクラス変更の取り消しを求める訴訟を起こし、福岡地裁(高橋亮介裁判長)で25日、第1回口頭弁論があった。県側は請求棄却を求めた。提訴は7月30日。
福岡県立高校に通う男子生徒が、同級生へのいじめを理由に学校から受けた停学などの処分は重すぎるとして、県を相手取り停学とクラス変更の取り消しを求める訴訟を起こし、福岡地裁(高橋亮介裁判長)で25日、第1回口頭弁論があった。県側は請求棄却を求めた。提訴は7月30日。
大津市の市立中学2年の男子生徒=当時(13)=が自殺した事件などをきっかけに、いじめを受けたとする子供の保護者らが探偵会社に調査依頼や相談を持ちかける事例が急増している。背景には、いじめへの不安と学校側の対応への不信があるとみられ、実際に探偵の調査で問題が発覚することも。ただ、学識者には「子供の人間不信を助長する」と否定的な見方があり、探偵側も「子供が傷つかない調査は難しい」と複雑な思いを抱えている。 いじめ調査を行う「T・I・U・総合探偵社」(東京都)では、従来月30件程度だったいじめ相談が、大津市の問題が表面化した7月からの約2カ月で、延べ約250件に急増した。 昨年末、ある男子中学生から調査依頼のメールが届いた。学校にいじめを訴えたが「証拠がない」と言われたという。 同社は両親の了解を得て調査を開始。生徒に録音機能付きカメラを内蔵した筆箱を渡すと、休み時間にロッカーに閉じ込められて「
9月2日に自殺した兵庫県川西市の県立高校2年の男子生徒(17)がいじめを受けていた問題で、男子生徒の自宅のパソコンの記録の大半が消去されていたことが18日、捜査関係者への取材で分かった。兵庫県警は今後、消去されたデータの復元を進める。また県警は自殺の経緯を調べるため、男子生徒と同じクラスの生徒全員だけでなく、担任教諭らからも任意で事情を聴く方針。 捜査関係者によると、男子生徒が自殺した経緯を把握するため、県警はすでにいじめへの関与を認めた3人を含め、男子生徒と同じクラスの生徒約40人から事情を聴いた。ただ、現時点では暴行や傷害、脅迫など刑事事件として立件できるような内容は把握していないという。県警は今後、担任教諭ら高校側関係者からも任意で事情を聴き、事件性の有無について慎重に調べる。 一方、自殺した男子生徒の携帯電話のメール履歴だけでなく、自宅にあった男子生徒のパソコンの記録もほとんど消去
大津市で昨年10月、中学2年の男子生徒が自殺した問題を巡り、関係ない人を、いじめをした同級生の親族などとする誤った情報がインターネット上で氾濫し、滋賀県警が名誉毀損(きそん)容疑などで捜査を始めた。8月上旬には、タレントのデヴィ夫人のブログに顔写真を無断掲載され、同級生の母親と誤解されたとして、兵庫県内の女性が損害賠償などを求めて神戸地裁伊丹支部に提訴した。ネットに一度書き込めば消しても、その前の情報がコピーされ無限に広がる危うさがある。 滋賀県警などによると、滋賀県栗東市内の病院に勤務する60代の男性は7月上旬、インターネット上で、いじめをした同級生の祖父と名指しされ、ネット掲示板に写真と経歴を書き込まれた。 「人殺しの親族を勤務させるのか」「責任はどうなっているのか」-。こうした苦情の電話や無言電話が職場に殺到し、7月7日から9日までの3日間で計約300件あり、職場の電話回線は一時パン
大阪市天王寺区は28日、公募で選ばれて8月に就任した水谷翔太区長(27)が、区内の子供のいじめ相談に自ら応じる専用ダイヤルを、9月1日から開設すると発表した。水谷区長が専用携帯電話を持ち歩き、24時間対応するという。 区によると、原則として区内在住か、区内の小中学校に通っている子供が対象だが、匿名でも受け付ける。電話に出られなかった場合も着信履歴を見て電話を返すという。水谷区長は9月3日以降、区内の各小中学校を訪れ、子供にダイヤルを周知する予定。電話番号は090・8570・2831。 水谷区長は元NHK記者。橋下徹大阪市長が「大阪都」構想実現に向けて実施した市内24行政区長の公募で、最年少で合格した。就任当初から、いじめ問題に重点的に取り組む姿勢を強調している。
大阪市天王寺区は28日、全国で相次ぐいじめ問題を受け、市の区長公募で今月1日に就任した水谷翔太区長(27)=元NHK記者=が専用の携帯電話で24時間相談を受け付ける「区長直通ダイヤル」を9月1日に開設すると発表した。同区在住・在学の児童生徒が対象で、水谷区長は「子供たちと同じ目線で解決策を一緒に考えたい」としている。 人口約7万2千人の天王寺区では、市立小中学校11校に約4500人の子供たちが在籍。区によると、区長が1人で対応する相談電話の開設に対し、職員からはいたずら電話などへの負担を懸念する声も上がったが、水谷区長が強い意欲を示したという。 水谷区長は9月3日から区内各校を順次訪問し、制度を説明する。運用開始後、相談が殺到するなど対応が困難になった場合は改めて方策を検討する。直通ダイヤルは((電)090・8570・2831)。 大阪市では平成18年度から24時間対応の相談電話を設けてお
先日15日に起きました「大学生による大津市教育長襲撃事件」について、われわれ遺族は大変悲しく思っております。 事件を起こした大学生にも何らかの痛烈な思いが息子の事件に対してあったのだということは分かりますが、それを暴力に訴えても何の解決にも至らないと考えます。 息子もいじめという暴力に遭ってました。しかしその報復として私どもも暴力で訴えた場合、それは解決になるのでしょうか? 私自身アンケートを渡され、息子に対する「いじめの暴力」の存在を知ったとき、確かに相手を殴ってやりたい衝動に駆られました。 しかし、そういった行動に出た場合、息子は喜ぶのだろうかと必死に考えました。暴力に訴えていた場合には恐らく今回の「いじめ」の問題や「学校や教育委員会の現状や隠蔽体質」の問題がここまで明るみにされることはなく、息子の「死」の意味は犬死にとして捉えられるだけのものになっていたと思います。 私どもの起こして
大津市で昨年10月、市立中学2年の男子生徒=当時(13)=が自殺した問題で、いじめの加害者とされる生徒の1人が、京都府内で別の中学生に暴行してけがを負わせたとしたとして、京都地検が傷害の非行事実で京都家裁に送致していたことが21日、分かった。 家裁送致された生徒は、亡くなった男子生徒の遺族が、暴行や恐喝、強要など6つの罪で滋賀県警に刑事告訴している男子中学生3人のうちの1人という。 関係者によると、今回、生徒が関与したとされる暴行事件は、生徒が府内の別の市立中学校に転校した後の今年6月12日に発生。府内の神社の境内で、複数の中学3年の男子生徒が、別の中学生1人とけんかになり、それぞれ殴るなどの暴行を加えてけがを負わせたとされる。 被害者の中学生側は「殴られたうえ、かばんを燃やされたり、文房具を捨てられたりした」と訴えたといい、今年7月に府警に被害届を提出。府警が生徒から任意で事情を聴き、傷
いじめを受けていた大津市の中2男子が自殺した問題は、滋賀県警が学校などへの強制捜査に踏み切ってから1カ月が経過した。この間、全国各地で警察が捜査に乗り出すいじめ絡みの事件が相次いで表面化。教育現場では「教育的配慮」という美名の下、“警察沙汰”を回避する風潮が強いとされるが、専門家は「犯罪的ないじめには、警察の介入を躊躇すべきではない」と指摘する。 広島市安佐南区の市立中学3年の男子生徒(15)は8日、今年6月に同じ野球部員の男子生徒(15)を胴上げのように投げ上げ、落ちてきたところを膝で蹴り、腰の骨を折る重傷を負わせたとして傷害容疑で逮捕された。市教委は当初、「日常的いじめではない」と説明していたが、その後、撤回した。 7月11日に大津市の問題で滋賀県警が学校などを家宅捜索する強制捜査に乗り出して以降、いじめ絡みの暴行などで警察が捜査に乗り出したり、加害者側が逮捕、書類送検されたりするケー
東京都清瀬市の私立中学校で同級生から暴行などのいじめを受け、重傷を負うなどしたとして、中学2年の男子生徒(13)と両親が、警視庁東村山署に被害を相談していたことが8日、警視庁への取材で分かった。同日中にも傷害などの容疑で被害届を出す意向という。 重傷を負わせたとされる同級生については、同署が今年1月27日に、暴行の非行事実で児童相談所に通告。退学処分とされたが、ほかにも男子生徒にけんかを強要するなど、いじめに関わっていた同級生がいるという情報もあり、同署では、詳しく男子生徒らから事情を聴き、事実を確認する方針。 警視庁によると、男子生徒は今年1月、校内で、同級生からコンクリートに頭を打ち付けられるなどの暴行を受けて意識を失うなどした。その後、意識は回復したが、肋骨(ろっこつ)を骨折したうえ、心的外傷ストレス(PTSD)とも診断されていた。
「傍観者にならないで」「声を上げよう」。学校でのいじめ防止に向け、米国のNPOなどが、テレビやインターネットを使ったキャンペーン広告を10月から始めることを決めた。いじめは米国でも深刻化し社会問題となっており、オバマ政権もキャンペーンを支援する。AP通信によると、首都ワシントンで7日まで開かれた「いじめ防止サミット」で、CMの映像などが公開された。 米疾病対策センター(CDC)の2009年の調査によると、日本の中学3年から高校3年に当たる学年の生徒のうち約2割がいじめられた経験を持つ。 サミットに出席したセベリウス厚生長官は、いじめを苦にした自殺、インターネットや携帯電話を通じたいじめの陰湿化を特に問題視。いじめ防止を「国家として取り組むべき優先事項」と位置付け、教育関係者や政府当局者だけでなく、あらゆる人が「自分の問題」としていじめと向き合うよう訴えた。(共同)
大阪市の橋下徹市長は7日、市の教育振興基本計画の改訂作業を前に市教育委員5人らと意見交換。その中で対策が急務となっているいじめ対策について、「いじめを行った児童・生徒に更生プログラムなどを受けさせる施設を大阪に作れないか」と設置可否の検討を提案した。月内に開かれる同計画策定に向けた有識者会議で検討される。類似施設は海外にはあるが、「国内では聞いたことがない」(市教委幹部)という。 橋下市長と市教委の意見交換会では、最近の教育現場での課題や問題を幅広く議論。このうち、いじめ対策では複数の委員が海外の事例として、いじめた生徒に対し特別施設で更生プログラムを受けさせる▽校長にいじめた子供を転校させる権限が与えられている-などの制度を紹介した。 こうした事例に橋下市長が反応し、「いじめた子供を更生させる施設が大阪に作れないか。(設置が可能なら)来年度に向け予算もつけたい」と提案。また、学校現場でい
同級生からたばこの火を腕に20カ所以上押し付けられるなどのいじめを受けたとして、仙台市内の私立高校2年の男子生徒(16)と両親らが6日、宮城県警に被害届を提出し、受理された。 男子生徒の家族によると、生徒は昨年11月以降、複数の同級生から殴る蹴るなどされたほか「根性焼き」として火の付いたたばこを腕に押し付けられたとしている。 男子生徒と両親は、6月に学校に相談。今月3日の同級生との話し合いで、いじめの一部について謝罪があったが、その後に学校側から「ほかの生徒に動揺を与えた」という理由で自主退学を求められ、保留扱いになっているという。 学校側は取材に応じていないが、宮城県私学文書課によると、学校側から「たばこの火を押し付けられたことは把握している」との報告があったという。
【北京=川越一】ロンドン五輪の重量挙げ女子53キロ級で記録なしに終わった中国の17歳、周俊に対するメディアの心ないバッシングが、国民の批判を浴びている。チーム内での“いじめ”疑惑も浮上。関係者らが火消しに躍起になっている。 周は7月29日の試合で、スナッチの試技3回すべてを失敗。ジャークの試技を行うことなく敗退した。重量挙げは中国のお家芸の一つだけに、一部の中国メディアは「恥辱」などと表現した。 実は周の選出には出身の湖北省体育局の利益が絡んでいた。同局は、選考会で勝った同省の選手よりも周が金メダルを獲得する確率が高いと踏み、代表に押し込んだ。 試合では自己ベストよりも軽い重量から始めるのが鉄則だが、コーチは練習で挙げているギリギリの95キロからのスタートを指示。最初の失敗で動揺すると、経験の浅い周は修正できなかった。 背景が明らかになると、インターネット上で周への同情論が高まった。メディ
大津市のマンションで昨年10月、市立中学2年の男子生徒=当時(13)=が飛び降り自殺したのはいじめが原因だったとして、男子生徒の両親が、いじめ行為をしたとする男子生徒3人とその保護者、大津市に約7720万円の損害賠償を求めた訴訟の第1回口頭弁論が22日、大津地裁(長谷部幸弥裁判長)であった。市側は「自殺に過失責任はない」、被告の生徒側も「請求棄却を求める」と主張し、原告側と全面的に争う姿勢をみせた。「涙した市長が因果関係を否定…息子の死を利用した」 第1回口頭弁論では、事前に市側と被告の生徒側が答弁書を提出し、原告側への反論を主張。「過失責任がない」とした市側は「教員のだれがどこで、いかなるいじめを目撃し放置したか具体的指摘がない」としていた。一方、請求棄却を求めた被告の生徒3人のうち、2人は男子生徒と「ヘッドロックの遊びをしていたことは認める」などとし、いじめではなく遊びだったと主張した
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く