チャクラ(梵: चक्र, cakra; 英: chakra)は、サンスクリットで円、円盤、車輪、轆轤(ろくろ)を意味する語である。ヒンドゥー教のタントラやハタ・ヨーガ、仏教の後期密教では、人体の頭部、胸部、腹部などにあるとされる中枢を指す言葉として用いられる。 輪(りん)と漢訳される。チベット語では「コルロ」[* 2]という。 タントラの神秘的生理学説では、物質的な身体(粗大身、ストゥーラ・シャリーラ)と精微な身体(微細身、スークシュマ・シャリーラ)は複数のナディー(英語版)(脈管)とチャクラでできているとされる[3]。ハタ・ヨーガの身体観では、ナディーはプラーナが流れる微細身の導管を意味しており[4]、チャクラは微細身を縦に貫く中央脈管(スシュムナー)に沿って存在する、細かい脈管が円形に絡まった叢(そう)であるとされる[5]。 身体エネルギーの活性化を図る身体重視のヨーガであるハタ・ヨ