関連トピックス台風魚釣島近くの領海で放水する、海上保安庁の巡視船(左)と台湾の巡視船(右)=25日午前10時1分、沖縄県石垣市、本社機から、山本裕之撮影 「漁船に放水してきた」「拡声機で警告してきた」。漁船団には主に台湾メディアから60人以上が同行。各テレビ局はニュース番組を通じ、魚釣島まで「あと5カイリ(約9キロ)」「あと3カイリ(約5.5キロ)」などと現場海域の緊迫する様子を刻々と伝えた。 抗議行動は、尖閣国有化の動きが表面化したのを受け、8月から宜蘭県の議員らが主導して準備を進めた。燃料費の補助の求めを県政府が拒み、計画が頓挫しかかったところで、話を伝え聞いた地元出身の企業家、蔡衍明氏が500万台湾ドル(約1400万円)を寄付。台風が近づき海が荒れ始めている中、急ぎ出航することが決まった。 蔡氏は「旺旺」という食品企業を起こし、中国市場で大成功した。その資金力を使って台湾の主要