テクノロジーで「お金」の在り方を変える この社会で生きる私達は誰しもがお金(通貨)に影響を受けます。お金は価値を交換する媒介物として作られました。お金が誕生する前は人間は価値を直接交換することで経済を成り立たせていました。 しかし食料などの物質的な価値は永遠に保存できないですし、歩いて100キロ先まで持ち運べないという意味でも不便でした。 そこで一定のコミュニティで使える「通貨」が作られ価値を効率的に交換していくことが可能になりました。 「貨幣経済」の誕生です。 貨幣経済が世界中に普及するにつれ人類は別の問題に直面するようになりました。 お金が蓄積可能であるという性質は個人の間に格差を生み出し、何世代も受け継がれることで固定化されるようにもなりました。 人類の生活をより豊かにするために生まれた仕組みは、何世紀にもわたって運用されることで今度は逆に人間の行動や思考を縛る道具にもなりました。