経済産業省はIoT(モノのインターネット)時代を見据えて、自動車や産業機械の稼働データの権利所在などを明確化する指針策定に着手する。9日の有識者会議で議論を始める。パソコンなどのIT機器だけでなく、今後あらゆるモノのデータ化が進み、その集合体であるビッグデータの利活用が巨大市場になることが見込まれる。米欧の先行する新規分野だが、日本でも関連ビジネスへの参入障害を早期に取り除く。データ形式などの標準化に関する政策も検討する。 経産省は9日の産業構造審議会・情報経済小委員会で、IoT時代のデータ利活用の指針策定などの議論を始める。来春の取りまとめを目指す。 IoTの具体例としては例えば自動車が挙げられる。エンジンやタイヤなどのセンサーから集計したデータを活用し、新規サービスを始める事業者は今後増えると見込まれる。ただ、データの所有権・利用権は車保有者を除き、想定される権利者が完成車メーカー、部