「アベノミクス政策に反対」「原発即時ゼロ」。選挙戦で自民党との違いを打ち出した共産党。東京・代々木の都委員会では、次々と候補者名に花がつけられた。議席の倍増が決まると、「やったー」と大きな拍手がわき、涙ぐむ人もいた。 志位和夫委員長は「第3党になり、大変うれしい。17議席は大変重い数。都政を動かす力を得た。公約実現のため、都政でも国政でも全力をあげたい」と語った。 7人が定数4を争った北区で議席を取り戻した曽根肇氏(61)は「『頼りになる党』として前進した。参院選にも良い影響があると思う」と話した。中野区で返り咲いた植木紘二氏(69)は「掲げた公約を実現したい」と意欲を見せた。 前回は、改選前の13議席から8議席に後退。今回は、8年ぶりに全42選挙区に候補者を擁立した。都議会で議案提出権のある11議席を目標においた。 護憲政党としての立場を強調し、従来民主などに流れた反自民票の取り