典型的なコサックのイメージを示すコサック・ママーイ コサック[1](ウクライナ語: козак、ロシア語: казак、日本語では哥薩克とも表記[2]は、ウクライナやロシアに存在した軍事的共同体、およびその共同体に属した人々を指す語である。周囲の封建国家や遊牧民に対する防衛のため、一種の軍事共同体を組織した[3]。特定の民族を示す語ではなく、テュルク系民族、タタール、スラブ人など様々な民族的出自の人々がその構成要素となった[4]。 15世紀にはウクライナ中南部の「荒野」と呼ばれる草原地帯に住み着いていた。16世紀半ば以降、ドニエプル川の中流を中心とするザポロージャ地方やドン川の下流に根拠地を築き、それぞれザポロージャ・コサック(ウクライナ・コサック)およびドン・コサックと呼ばれた。 オスマン帝国のスルタンへ手紙を書くザポロージャ・コサック(イリヤ・レーピン、1880年) コサックの遊び(テ