火災があったパキスタン・カラチ(Karachi)の衣料品工場「アリ・エンタープライズ(Ali Enterprises)」前で、犠牲者を悼みろうそくをともす遺族たち(2012年9月13日撮影)。(c)AFP/Asif HASSAN 【9月14日 AFP】パキスタン・カラチ(Karachi)の衣料品工場で11日夜に発生し289人が死亡した火災で地元警察は13日、殺人事件として工場のオーナーや行政関係者らの捜査に着手したことを明らかにした。 パキスタン史上最悪の産業火災となった今回の火災は、欧米輸出向けの既製服を生産していたアリ・エンタープライズ(Ali Enterprises)の工場で起きた。出火当時は夜勤スタッフら約600人が働いており、犠牲者の死因は煙による窒息や焼死だった。 警察によると、工場には非常口がなく、火から逃れようと上階の窓から飛び降りる作業員もいた。また工場の地下でも、逃げ場