住宅ローンをめぐる贈収賄事件で逮捕された住宅金融支援機構の元営業推進室長・久世悟容疑者(52)と贈賄側が、振り込みによる賄賂を「この金は貸し借りだった」と偽装する書類を作っていたことが、関係者への取材でわかった。 振り込み記録などから金銭の授受が発覚するのを見越して作成したとみられ、警視庁は賄賂ととられないように装ったとみている。 捜査2課によると、久世容疑者は2007年11月〜08年9月、贈賄側の「住宅金融モーゲージ」の元役員・西成田知子容疑者(35)らから、住宅ローン「フラット35」の取扱会社として参入できるよう便宜を図った見返りに、手渡しで60万円、10回の振り込みで計140万円の賄賂を受け取った疑いがある。