サテライト教室に不備=山口福祉文化大を指導−留学生600人、調査も・文科省 サテライト教室に不備=山口福祉文化大を指導−留学生600人、調査も・文科省 山口福祉文化大学(山口県萩市)が、校舎でなくても授業の一部を行える東京都内のサテライト教室に必要な図書館や自習室がないなどとして、文部科学省から昨年、改善指導を受けていたことが4日、分かった。 一方、同大は今年5月時点で同教室に約600人の留学生を受け入れていたことも判明。同省が定める「大学設置基準」は、サテライト教室の収容人数を制限していないが、学生数が本校の約3.5倍に上り、不法就労に悪用されかねないとして、同省は同教室について調査する方針を決めた。 平野博文文科相は同日の閣議後記者会見で、「サテライト中心の学校運営は極めて好ましくない。今後も続くならば、基準を明確にしなければいけない」と述べた。(2012/09/04-17:00)
山口福祉文化大(山口県萩市)が、文部科学省が定める校舎の要件を満たさない東京都内のビルに設置したサテライト教室に、606人の学生を通わせていることがわかった。 このうち605人は中国人など留学生で、文科省は改善を指導した。同省は都心部に開設されたサテライト教室が不法就労の受け皿になる恐れもあるとみて、他の大学が開く同教室の実態調査にも乗り出す方針を固めた。 同大は社会福祉系の4年制単科大。同大によると、5月現在、萩市の本校に171人、東京都墨田区と広島市内のサテライト教室にそれぞれ606人、43人が在籍している。墨田区のサテライト教室の学生数は本校の3・5倍に上り、606人のうち、中国人が536人と大半を占める。ほかはネパール人が27人、ベトナム人が11人など。
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