東芝は、人間の脳を模した半導体回路「TDNN(Time Domain Neural Network)」を開発した。人工知能(AI)の実現に有望な技術であるディープラーニング(深層学習)をきわめて低い消費電力で行えるのが特徴。 東芝によると、深層学習はたいてい、大量の演算を高速で処理し、多くの電力を消費する高性能コンピューターを使っており、スマートフォンのような小さな機器でも可能にするには新たなチップが必要。 しかし従来の手法で、消費電力を抑えてチップを作ろうとするとサイズが大きくなってしまう問題があった。 東芝は2013年に開発した「時間領域アナログ信号処理技術」を応用し、チップの小型化に成功したとする。