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コードで絵を描き、音を紡ぐ――美大生プログラマー発、“iPhoneアート”の世界:多摩美の挑戦、学生編 多摩美術大学 情報デザイン学科の久保田晃弘教授が実施している「“iTamabi”-iPhoneアプリ開発プロジェクト」は、iPhoneをメディアにして、新たなアート作品を作っていこうという取り組みだ。 これまで学生たちが表現のために使ってきた、楽器や絵筆などのツールを“プログラム言語”に置きかえ、そこからどんな作品が生まれるかを探る実験的な試みといえるだろう。 この講義に参加した学生は、アプリ開発を通じて何を得たのだろうか。多摩美術大学 大学院生の成瀬つばさ氏と、グラフィックデザイン学科4年の西村斉輝氏に聞いた。 多摩美の挑戦、教授編:キャンバスはiPhone、プログラミングで新たなアート表現を――多摩美術大学の挑戦 音楽を装置として配信、その可能性を追求したい――成瀬氏 成瀬つばさ氏は
月曜日の夕方、学生たちが情報デザイン棟2階の教室に集まってくる。この授業は学年や学科を問わず参加できるPBL(Project Based Learning)科目という位置付けで、参加する学生の学年や所属学科はさまざま。しかし、iPhoneを使ったアート表現やUIの可能性を追求したいという思いは共通だ。 授業の参加条件は、iPhoneやiPod touch、Macの基本的な使い方が分かっていることと、プログラミングに興味があることの2点で、プログラミングの経験がなくても参加できる。Objective-Cを学んでいちからアプリを開発するのではなく、クリエイティブな部分のみをコーディングすることでアプリを開発できるプログラミング環境「openFrameworks」を利用するからだ。 openFrameworksはプログラミングの専門知識がない人でも、アイデアをソフトウェア上で形にできるよう設計さ
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