十二イマーム派(じゅうにイマームは、主格がアラビア語: الاثنا عشرية、属格・対格がアラビア語: الاثني عشرية、ペルシア語: شیعه دوازدهامامی、アゼルバイジャン語: On iki imam şiəliyi)は、イスラム教シーア派の一派。イラン、イラク、アゼルバイジャン、レバノンなどに分布し、イランの国教でもある。 シーア派諸派の中では最も信者の数が多い最大派であり、そのために外部の観察者からはシーア派の主流派と見られることも多く、日本では報道などで単に「シーア派」といった場合は十二イマーム派を指すことがほとんどである。十二イマームという名前は、歴史上12人のイマーム(シーア派指導者)が現れたことによる。 十二イマーム派においては、シーア派指導者であるイマームの地位は、初代アリー(661年没)以降、十二代目までムハンマドの子孫によって継承された。