第87話の前編では、ITSS V2/UISSの導入目的の明確化の必要性、3つの目的ごとに考え方が異なること、また、有効活用するにはITSS V2とUISSの両方をうまく活用するべき、というお話をしました。今回はその後編としてさらに詳しい利活用内容についてお話します。 経済産業省・JUAS発行「UISS概説書」P.31に載っている活用プロセスは、最近この図のように変更になりました。以前は要求分析の次が「業務機能(To-Be)策定」、その次が「UISSとの突合せ・対象範囲確定」となっていましたが、「業務機能(To-Be)策定」に集約されました。理由は、To-Be機能を策定するときに、先に試行錯誤してTo-Beを検討するより、UISS提供の機能定義を参照しながら過不足を検討した方が、はるかに効率的だからです。 UISSは企業の戦略を基にした独自のキャリアフレームワークやスキルセットを作り出すため