キュレーターとして「au未来研究所」に参加している14名が考える、それぞれの「未来」。第1回目は、東京大学大学院、SONY CSLで、未来のコンピューターや人間とテクノロジーの新しい関係を研究されている暦本純一さん。暦本さんが思い描く未来は、人間が楽しく健康的に生きていくためのテクノロジーの進化。コミュニケーションやものづくりといった、人間として普遍的な活動はどう変わって行くのか、壮大な未来予想図を少し覗かせてもらった。 —まずは、暦本さんが現在取り組まれている研究について教えてください。 いまぼくが手がけているのは、「Augmented Human(オーギュメンテッド・ヒューマン)」、言うなれば「人間の能力の拡張」の研究です。直近では、空中静止や遠隔操作ができるボールの開発や、水泳体験をエンハンス(向上、強化)する仕組みの開発など、スポーツの未来を考えたり、新しいスポーツをつくる研究