![Amazon.co.jp: 「好き嫌い」と経営: 楠木建: 本](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/8a6685324988f32da396273dbf95162b0c313714/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fm.media-amazon.com%2Fimages%2FI%2F31YeA2lDmAL._SL500_.jpg)
戦略ストーリーの書き換えが難しい理由を一言でいえば、それが「創造的破壊」を必要とするからだ。「創造的破壊」は企業変革との関連でよく出てくる言葉である。しかし、これほど「言うは易く、行うは難し」の仕事はない。「創造的破壊」といった瞬間に、破壊と創造という真逆の向きにあるベクトルを同時に扱わなければならなくなる。あっさりいえば、矛盾である。 戦略転換をとくに難しくしているのは、創造よりも破壊の方にある。現状に深刻な問題がある。戦略を変えなければならない。こうした状況にあったとしても、新たにどちらの方向を向けばよいのか、何をしたらいいのか、あるべき「創造」についてはだいたい見当がついているものだ。 ところが「破壊」が難しい。とりわけ過去において成果をもたらした「優れた戦略ストーリー」を有している(有していた)企業にとって、破壊は創造の何倍もエネルギーのいる仕事となる。だから、多くの企業は破壊に手
一橋ビジネススクール教授。 1964年東京生まれ。専攻は競争戦略。企業が持続的な競争優位を構築する論理について研究している。1989年一橋大学大学院商学研究科修士課程修了。一橋大学商学部助教授および同イノベーション研究センター助教授などを経て、2010年より現職。 『ストーリーとしての競争戦略』(東洋経済新報社)など著書多数。「楠木建の頭の中」(https://lounge.dmm.com/detail/2069/)というオンライン・コミュニティを運営している。 楠木建の週刊10倍ツイート 人気経営学者・楠木建が、1週間で見たり聞いたりした出来事から、日々の雑感を1400字で綴る。 バックナンバー一覧 メリルと瞳 前回の続きで今回が本題、日本航空の破綻と再生をめぐるゴタゴタである。日本航空が2010年に会社更生法の適用を申請すると、「日航破綻」はニュースとして繰り返し大きく報道され、注目を
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