全国で年間に行われる芸術祭は大小2000を超えると聞いたことがある。その狙いは芸術振興だったり観光振興だったりいろいろ。そんな中、地域の大学が主催する芸術祭があるのを知った。東北芸術工科大学による『山形ビエンナーレ』だ。教員や学生がアーティストとともにつくる芸術祭が地域の歴史や自然などさまざまな魅力を掘り下げていて面白いとうわさが聞こえていた。しかも今年から、なんと芸術監督を現役のお医者さんが務めるとか。驚いたがうれしかった。そこへ新型コロナウイルスだ。また驚いた。でも何か新たな期待感を抱かずにはいられなかった。そして『山形ビエンナーレ』は、オールオンラインで「山のかたち、いのちの形~全体性を取り戻す芸術祭~」としてスタートした。芸術祭総合プロデューサーの中山ダイスケ学長、芸術監督の稲葉俊郎さんに、芸術祭が開幕した直後に話を聞いた。プログラムの内容は公式サイトをのぞいてほしい。 ■実際に人