不可避の様式 インタビュー / アンドリュー・マークル La DS Cornaline (2013), installation view in “Gabriel Orozco: Inner-Cycles” at the Museum of Contemporary Art Tokyo, 2015. Photo ART iT. Ⅰ. ART iT あなたは以前、横浜トリエンナーレ(2001)に参加していましたが、この東京都現代美術館での展覧会が日本で初めての大規模な個展とは少し意外でした。今回、基本的にはまったく新しい観客を前にして、自分の作品を考え直すのはどんな気持ちでしたか。一般的に、準備の段階でどの程度観客を意識するのでしょうか。 ガブリエル・オロスコ(以下、GO) 今回のような過去作品が大半を占める展覧会や回顧展を開くにあたり、自分の作品についてそこまで詳しくない普通の人々を考慮し