ロボット社会が身近な現実として見えてきた。感情を持ち「人と暮らすロボット」は社会にどのようなインパクトを与えるのか。高校時代にペンギン型ロボットを開発、現役女子大生のロボットクリエイターとして活躍する近藤那央さん(19)。幅広いフィールドでイノベーションを仕掛ける夏野剛さん(50)。初対面で親子ほど年齢が離れる2人だが、慶応の教授、学生ということもあってすぐに意気投合。さまざま話題へと広がったスペシャル対談を2回に渡ってお届けします。 近藤 「サービスロボットはこれから来る!」という今の状況が、「iモード」が始まった時の雰囲気と似ていると聞いたんです。 夏野 この2、3年でロボット向けのコーディング言語がすごく整ってきて、スマートフォンが普及して部品も安くなった。以前なら大手のロボットメーカーしかできなかったことが、近藤さんのようにロボットに普通に興味のある若い人たちでも、開発や作り込みが