自民党総裁選(29日投開票)に立候補した高市早苗前総務相を、安倍晋三前首相が強力にてこ入れしている。国会内の自身の事務所にこもり、党所属議員に電話をかけて応援を依頼し、高市氏の好感度を上げる演出にまでもの申す「軍師」ぶりだ。迫る衆院選に向けて保守層をつなぎ留め、次期政権下でも影響力を保とうとする思惑が明らかで、他の陣営は警戒を隠さない。 選挙戦中盤の22日。安倍氏からどんな激励を受けているか記者団に問われた高市氏は、「折に触れ、アドバイスをいただいている」と話した。例えば、人前に出る服装やメークも、違和感を覚えた点を安倍氏は容赦なく「ダメ出し」しているのだという。告示前、訴えていく政策の草稿作りにのめりこんでいた高市氏に対し、むしろ露出を増やした方がよいと、安倍氏が忠告する一幕もあった。 「女性リーダーは世界から注目されるし、何より国家観が共通している」。安倍氏は高市氏をこう評し、いち早く
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