投資額は約300億円で、2014年に稼働する予定。東南アジアで人気が高いピックアップトラック(トラックタイプの乗用車)を生産し、周辺国にも輸出する。新工場の生産台数は、将来的に年間20万台規模とする考え。日産は昨年度、タイで19万台を生産しており、タイ生産の倍増を目指す。 日産は当初、三菱自動車のタイ工場に日産車の生産を委託する計画だった。しかし、三菱自の工場は小型車「ミラージュ」の増産などで生産余力がなくなったため、日産は自前で工場を新設する方針に切り替えた。 日産はタイ市場におけるシェア(占有率)を10年度の7・4%から16年度までに約15%に引き上げる目標を掲げている。
日産自動車は、2013年に米国で発売するエコカーに搭載するリチウムイオン電池に日立製作所グループ製を採用する。 日産は、NECグループとの間でリチウムイオン電池の合弁会社があるが、より安い価格で調達するのが狙いだ。日産の「系列崩し」の動きが他の自動車メーカーに広がれば、リチウムイオン電池の値下げ圧力がさらに強まりそうだ。 日産では、1999年にカルロス・ゴーン社長(当時は最高執行責任者)が打ち出した再建計画で、鋼材の調達先を絞り込んで値下げを迫り、「ゴーン・ショック」と呼ばれた。川崎製鉄とNKKの経営統合など鉄鋼業界再編の引き金になったとされる。電気自動車(EV)販売の伸び悩みでリチウムイオン電池は供給過剰に陥っており、値下げ圧力が強まって第2のゴーン・ショックになる可能性もある。
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