このコーナーでは、2014年から先端テクノロジーの研究を論文単位で記事にしているWebメディア「Seamless」(シームレス)を主宰する山下裕毅氏が執筆。新規性の高い科学論文を山下氏がピックアップし、解説する。 X: @shiropen2 「組織はユーザーに定期的なパスワード変更を要求してはならない」──米国政府機関の米国立標準技術研究所(NIST)が、そんな内容を含めた新しいガイダンス「SP800-63B」を発表した。パスワードの内容は、セクション3.1.1に記されている。 多くの人々が新しいパスワードを考え出し、それを覚えることに苦労している。セキュリティ上の理由から、多くの組織がユーザーや従業員に定期的なパスワードの変更を要求し、もしくは義務付けている。しかし今、米国政府はソフトウェアやオンラインツールを作成・運用する組織にこの慣行をやめるよう呼びかけている。 これは、Webサイト
2017年6月に、米国政府機関であるアメリカ国立標準技術研究所(NIST)が「Electronic Authentication Guideline(電子的認証に関するガイドライン、以下『本ガイドライン』と略)」の最新版である「NIST SP 800-63-3」を発表しました。 本ガイドラインが世界の電子認証にどのような影響を及ぼすのか、特にパスワードと関連が多い部分に特化して解説します。 NIST SP800-63-3の位置づけ NISTは、アメリカ政府(商務省)傘下にある国営の研究所です。本ガイドラインは「現在の技術的動向を踏まえたうえで、アメリカ政府はこのような電子認証を取り入れるべき」というアメリカ政府向けの報告・提言という位置づけになります。この報告書を受けて、アメリカ政府はあらゆる電子認証に関するシステムを徐々に更新することで、不正アクセスや攻撃などの脅威から政府のデータを守り
NIST Special Publication 800-63 Version 1.0.2 電子認証に関するガイドライン 米国国立標準技術研究所 による推奨 William E. Burr Donna F. Dodson W. Timothy Polk 情 報 セ キ ュ リ テ ィ 米国国立標準技術研究所 情報技術ラボラトリ コンピュータセキュリティ部門 Gaithersburg, MD 20899-8930 2006 年 4 月 米国商務省 長官 Donald L. Evans 技術管理局 技術担当商務次官 Robert Cresanti 米国国立標準技術研究所 所長 William Jeffrey この文書は下記団体によって翻訳監修されています Special Publication 800-63 電子認証に関するガイドライン コンピュータシステムの技術に関する報告書 米国国立標準技
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