原発再稼働の判断をめぐって政府と原子力規制委員会が責任を押し付け合っています。原発ゼロを求める世論を無視して、再稼働を自動的にすすめていく狙いが浮かび上がっています。(深山直人) “自動的に”推進の危険 「規制委は科学的、技術的見地から安全基準を満たしているかを確認する。稼働の判断とか地元への説得は事業者や省庁に担当していただくべきだ」 原子力規制委員会の田中俊一委員長は3日の委員会でこうのべ、規制委が再稼働の判断はしないとの考えを表明しました。 他の委員も「規制委が安全性の判断を下すことは、再稼働するかの最終判断の決定にあたっての必要条件だが、十分条件になるかは別問題だ」(大島賢三委員)と表明。委員長見解は5人の委員全員の共通見解として了承されました。 一方、野田佳彦首相は「原子力規制委員会が安全基準をまとめ、それに基づき判断する。政治が介入して何か言うことは独立性を損なう」(9月21日
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