イスラマバード(CNN) パキスタン国内でポリオの予防接種に当たる医療従事者が襲撃され犠牲者が相次いでいる事件で、北西部のカイバル・パクトゥンクワ州当局者は19日、接種作業に当たっていた3人が新たに攻撃され、死亡したと発表した。 同州州都ペシャワルや南部カラチ市などでは前日5人が死亡している。これらの襲撃事件を受け、政府は全土での予防接種の実施の停止に追い込まれていた。 カイバル・パクトゥンクワ州の予防接種責任者によると、19日の攻撃はいずれも州内で別々に発生。ペシャワルでは子どもに接種していた18歳の担当者が男2人の銃撃を受け、死亡した。チャルサダでは女性担当者2人が複数の男から発砲を受けたものの危うく難を逃れた。 パキスタン北西部に勢力を築く過激派「パキスタン・タリバーン運動(TTP)」の司令官は今年6月、米国が拠点地域内で無人機攻撃を続行する限り、子どもへの予防接種を禁じると命令して
ポリオワクチン接種キャンペーンに従事していた娘を殺害され、遺体が運び込まれたパキスタン・カラチ(Karachi)の病院の遺体安置室で悲しみに暮れる母親(2012年12月18日撮影)。(c)AFP/Rizwan TABASSUM 【12月19日 AFP】全国的なポリオワクチン接種キャンペーンが17日に始まったパキスタンで、2日間のうちにワクチン接種に従事していた6人が銃を持った男たちに殺害された。当局者が18日に明らかにした。 警察によると、シンド(Sindh)州の州都カラチ(Karachi)で17日に地元当局と世界保健機関(World Health Organization、WHO)が共同で行っているワクチン接種プロジェクトに携わっていた男性1人が殺害された他、18日にも同じくカラチで組織的犯行と思われる襲撃によってわずか1時間足らずの間に女性4人が殺害された。 さらに18日にはパキスタン
「急性灰白髄炎」の名はポリオウイルスの3つの血清型、いずれの血清型に起因する感染症に対しても使用される。ポリオ感染の症状は大きく2つに分類できる。1つが不全型ポリオとも呼ばれる中枢神経系(CNS)が関わらない軽微な症状、もう1つがCNSの関わる重篤な症状であり、後者は麻痺を伴う場合と伴わない場合がある[3]。正常な免疫系を持ったヒトではポリオウイルスの感染はその約90 - 95%が不顕性である[4]。稀にポリオウイルスの感染が上部気道感染症(咽頭痛、発熱など)、消化器障害(吐き気、嘔吐、腹痛、便秘、稀に下痢)、感冒様症状などの軽微な症状を引き起こす[2]。 ウイルスが中枢神経系に進入するのは感染者内の1%程度である。CNSの感染を伴う場合、多くの患者が頭痛、首痛、背部痛、腹痛、末端痛、発熱、嘔吐、脱力、神経過敏(irritability)を伴う非麻痺型髄膜炎に発展する[5][6]。1000
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