新型コロナウイルスの影響でリモートワーク制度が広まったことにより、企業が自社ビルを手放すケースが増えている。そうしたビルの中には、敷地内にアート作品を恒久展示している事例もあることをご存知だろうか? 作品は主に、企業がアーティストによる既存の作品を購入したケース、あるいは企業のためにアーティストが制作したコミッション・ワークの2パターン。 電通グループ本社ビルにて、ジュリアン・オピー《歩いて仕事に行く夢を見た。》(2002) 撮影:編集部 ビル内に作品が点在するケースのひとつが、一部報道で自社ビルの売却が報じられている、東京・汐留の電通グループ本社ビル。じつは、電通グループの本社ビル内にはオノ・ヨーコ、オラファー・エリアソン、ブライアン・イーノ、蔡國強、坂本龍一、中西夏之、横尾忠則といったアーティストによるアート作品が展示されている。多くの作品はセキュリティゲート内にあるため、主に作品を目