【ジュネーブ=石黒穣】クロアチアで1日、憲法に結婚を「男女間のもの」と明記することへの賛否を問う国民投票が行われ、賛成が約65%を占めて改正が決まった。 これにより、西欧などで広がる同性結婚に対する法的な容認が、クロアチアでは認められなくなる。 中道左派政権は、同性カップルに対して、相続や社会保障などで男女間の夫婦と同様の権利を認める制度の導入を目指していたが、カトリック教会がこれに反発して、国民投票を求めていた。 欧州ではオランダ、スペインなどに続いて今年は、フランス、英国で同性結婚を合法化する法律が成立している。 今年7月に欧州連合(EU)に加盟した旧ユーゴスラビア諸国のクロアチアでは、伝統的な家族の形を重視するカトリック教徒が多く、国民投票での賛成多数につながったと見られる。