新年を前に埼玉県所沢市の料理店では、被災地を元気づけようと福島県の食材を使ったおせち料理作りが行われています。 このおせち料理は、所沢市で料理店を経営している福島県出身の井上洋子さんが、原発事故の影響で今も避難生活を送っているふるさとの人たちを少しでも元気づけたいと、去年から作っています。 食材の一部には福島県産のものが使われ、ことしも4日前から仕込みの作業が始まりました。 料理長たちは、奥会津地方の大根やにんじんを使った紅白のなますや、同じく奥会津特産のえごまの油を使って鳥のひき肉を炒め、おせち料理を作っていきました。 食材を取り寄せた福島県の農家は、「風評被害は今も続いていて、震災前の状態に戻るにはまだ時間がかかりそうだ」と話しているということです。 井上さんは、「ふるさとを応援したいと思い、できるだけ福島県の食材を使っています。少しでも復興に役に立てば、とてもうれしいです」と話してい