中国政府は、沖縄県の尖閣諸島を巡る領有権について、100年以上前の日清戦争を通じて、日本に奪われたなどとする独自の主張を白書として公表し、過去の歴史と関係していると強調することで、日本に圧力をかけるねらいがあるものとみられます。 中国政府は、25日、尖閣諸島について中国独自の主張をまとめた白書を発表し、日本が1895年に島を領土としたことについて、「日本は日清戦争を利用して、島を盗み取った」などとしています。 そして、1945年のポツダム宣言を引用しながら「島は無条件に中国に返還されるべきで、日本による占有は戦後秩序に対する挑戦だ」として、領有権を強調するとともに、日本を強く非難しています。 また、ニューヨークで開催中の国連総会に出席中の楊外相は、24日、会談した韓国のキム・ソンファン外交通商相に対し「関係国が正しい歴史認識を持たないなら北東アジアの秩序は挑戦を受ける」と述べたということで