震災がれき受け入れをめぐる島田市の対応などに抗議して地権者11人のうち6人がロープで出入り口を封鎖している同市阪本の一般廃棄物最終処分場に関して、同市が処分場の西側に暫定搬入口を設置する方針を固めたことが17日、分かった。桜井勝郎市長は静岡新聞社の取材に対し、「見積もり次第だが、来週中にも工事に着手したいと考えている」と明らかにした。 処分場への家庭ごみの焼却灰(飛灰)の搬入ができない状態が続く中、市は囲繞地(いにょうち)通行権の仮処分申請など法的手段も含めた複数の対策を検討している。ただ、毎日のように出る家庭ごみの焼却灰を溶融炉のある田代環境プラザ(同市伊太)に仮置きできるのは約1カ月が限度。急場をしのぐ必要があることから、工法によって短期間でできる暫定搬入口の設置を急ぐ。 暫定搬入口は処分場の西側を通る幅2~4メートル程度の公道などを利用。フェンスを撤去した上で鉄骨のスロープを取り