国立天文台水沢VLBI観測所の本間 希樹(ほんま まれき)准教授、小山 友明(おやま ともあき)専門研究職員を含む日米欧等の国際共同チームは、おとめ座の銀河M87の超巨大ブラックホールから出るジェットの根元の大きさの測定に初めて成功しました。測定の結果、ジェットの根元のサイズは予想されるブラックホール半径の5.5倍であることがわかりました。さらに、ジェットの根元の大きさは、回転しているブラックホールの場合に予想されるジェットの根元の大きさと一致していました。このことは、ジェットの形成・放出にブラックホールの回転が関わっている可能性を示しています。 観測は、国際共同チーム「Event Horizon Telescope プロジェクト」が米国のハワイ、アリゾナ、カリフォルニアの3か所にある電波望遠鏡群を用いて行いました。VLBIという観測手法を用い、M87の中心部に埋もれたブラックホールを約6
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