2011年4月18日頃、日本IBMの東京セキュリティー・オペレーション・センター(東京SOC)ではSpyEyeと呼ばれるウイルスに感染したクライアントPCの増加を検知した(参考情報)。SpyEyeとは、感染したクライアントPCから銀行の口座情報やクレジットカード情報を盗み出すウイルスである。このウイルスは、オンラインバンキングに関連する情報を盗み出す以外にも、バックドア機能やキーロガーなど様々な機能が搭載されていることから非常に危険なウイルスとして知られている。 SpyEyeウイルスを作成するツールはアンダーグラウンドで売買されており、GUIを利用して簡単に作成できてしまう。このツールは、頻繁にバージョンアップされており、東京SOCで確認した感染の拡大は、調査の結果以下のSpyEyeバージョン1.2.80作成ツールによって作成されたと考えられる。 東京SOCでは、4月18日以降このウイルス
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