今年6月、金融担当相に就任し、首相官邸で会見する松下忠洋氏閣議に出席するため、首相官邸を訪れた松下忠洋金融相=9月4日、仙波理撮影 松下忠洋・金融担当相(73)が10日午後4時45分ごろ、東京都江東区東雲1丁目の自宅マンションで倒れているのを妻が見つけ、119番通報した。松下氏は病院に運ばれたが、死亡した。警視庁は、状況から自殺とみて、詳しい状況を調べている。 松下氏は鹿児島県出身。京大農学部を卒業後、1962年に建設省(現国土交通省)に入り、砂防課長や砂防部長などを務めた。93年に自民党公認で鹿児島2区(当時)から衆院選に立候補し、初当選。2003年まで4選を果たし、その間、農水政務次官や内閣府副大臣などを歴任した。 05年衆院選で郵政民営化に反対して無所属で立候補し、落選。09年に国民新党公認で衆院議員に返り咲いた後、経産副大臣を経て、今年6月から郵政民営化・金融担当相を務めてい