カルロス・ガルデル(Carlos Gardel, 1890年12月11日? - 1935年6月24日)は不世出のタンゴ歌手として知られるアルゼンチンの歌手・俳優である。人気の絶頂期に飛行機事故で急逝した事と相まって、現在もなおタンゴ界の偶像というにとどまらず、アルゼンチンの国民的英雄として、地位を不動のものにしている。 タンゴは、1870年代から1880年代にかけ、ブエノスアイレスでダンス音楽として生まれたとする説が有力視されている。タンゴはその誕生時から、詞を付けられ歌われてはいたが、詞はあくまでダンスの添え物的存在であり、詞の内容も、他愛のないものだったという。しかし、そうした状態はガルデルの登場で一変し、その美声と表現力によってタンゴ歌手として一世を風靡。後世のタンゴ歌手もみな、ガルデルをその目標に掲げるほどの大きな影響を残した。 ガルデルは歌のみならず、作曲の世界でも名を残している